地区の概要

 福島県浜通り北部に位置し、阿武隈山地の山すそから太平洋に向かって拓かれており、年平均温度は12度で積雪は稀で比較的温暖な気象条件に恵まれている。水利状況については横川ダム、高の倉ダムの大規模貯水ダムを含め、90箇所に及ぶ溜池が存在するため、大干ばつ時を除き用水不足をきたさない。

 しかし、近年、開発等の影響と異常気象から新田川水系を中心に水不足の状況もある。土壌は大三紀層に属し、灰色土壌より構成されている。営農業況は専業農家が少なく農外就業者が多いが、最近農用地の利用集積等の推進により中核農家が増加しつつあり、主要な農産物は米、畜産、野菜である。

事業等実施状況

 土地改良事業の実施状況は、原町南部地区、金沢・北泉地区、原町東地区、深野北地区、馬場西地区、矢川原地区、太田地区、鶴谷地区、高平中部地区の9地区 約1,066ha実施中である。また、深野南地区が調査設計地区となっており、平成18年度から始まった押釜地区が平成30年度に竣工を迎えた。

 維持管理については岩部ダム、鉄山ため池が土地改良区の直接維持管理となるが、用排水路、頭首工、揚水施設、溜池等は6水利組合へ管理委託し、その他は地元水利組合において直接維持管理している。

 市土地改良事業の嵩上げ補助の創設を行い、農家の負担軽減を図ってる。

大区画ほ場整備完了地区

【高地区】

◎ 概要

・面積  79.7ha

・組合員数
      70人

【渋佐地区】

◎ 概要

・面積  129.0ha

・組合員数
      147人

【高平地区】

◎ 概要

・面積  206.3ha

・組合員数
      182人

【石神東部地区】

◎ 概要

・面積  121.3ha

・組合員数
      170人

【押釜地区】

◎ 概要

・面積  43.1ha

・組合員数
      47人